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吉本管理人の家

 吉本管理人の家へ、何かで集ることがある。彼等はどれもみんな巌丈な骨節をし、厚い掌をしているが、腰が不恰好にゆがんだり、前こごみであったり、――何処か不具《かたわ》だった。みんなそうだった。 市街地の端から、武田が別れてアゼ[#「アゼ」に傍点]道に入って行った。「健ちゃ、武田の野郎やっぱり※[#...

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腰を折りまげて働いている百姓

 恐らく、どんな労働者よりも朝早くから、腰を折りまげて働いている百姓が、都会の場末に巣喰っている朝鮮人よりも惨めな生活をしている。それでも農村の青年は「軽チョウ浮ハク」だろうか。――これ以上働かして、それでどうしようというのだ。――健は、出鱈目を云うな、と思った。「七《しっ》ちゃ、小樽行きまだか。...

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夜道

     夜道

 健達は、士官の訓練が終って、※[#「┐<△」、屋号を示す記号、257-下-8]の「修養講話」になると、疲れから居睡りをし出した。「青年の任務」「思想善導」「農民の誇」……何時《いつ》もチットモ変らないその講話は、もう誰も聞いているものがなかった。 外へ出ると、生寝《なまね》の身...

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